お役立ち整備情報

板金・塗装の工程紹介


STEP 1

修理する車を引き取りに行き、工場に搬入しました。
まず、必要ならば写真を撮り、それから見積りに入ります。ここが受け入りの中枢であるフロントマンの「技」と「目」がものをいう重要なところです。
丁寧に、修理するところを見落しなくチェックしていき、およその手順や行程を頭に描いて、システムコンピューターに入力し、見積り書を作成していくことになります。お客様に見積り内容をお知らせして、必要な部品などの外注や作業の指示書を作成、現場責任者に渡します。
作業日程を確認して指示書に従って最初の行程から始めます。


入庫

 

フロントマンが車種及び登録ナンバーを確認し入庫受付をする。



損傷確認

 

損傷部位を確認し、その状況を車検証等写真を保険会社にメールする。



見積り

 

損傷部確認後、適正価格を設定するため、コンピュータで見積りを作成する。



STEP 2

修理する車のダメージの程度によって、フレーム修正のためミリ単位で計測を行います。この計測数値をもとに修正ポイントを確定し、フレーム修正機を使用して、骨格パネルを元の正常なサイズに復元・修正します。
また、交換に必要な骨格パネルや外板部品などの準備もここで行います。大きな事故車は、様々な所にダメージを受けており、前部ならばエンジンの脱着までも行う場合があり、作業は慎重に正確に進められます。ここで、フレームを修正した事故車は、計測表を作成してから次の行程である鈑金・塗装部門へとまわされ
ていきます。

測定

 

破損した外装部品を取外し、骨格部位の曲りなどを基礎データに基づいて計測しダメージを確認する。



骨格パネル

 

破損骨格パネルを取替えする時も基礎データの±0で組立する。



寸法確認

 

骨格パネル取付後、各部位の寸法を再確認します。




STEP 3

診断に基づいて、鈑金が必要な箇所を復元するために鈑金行程にまわされてきた車の塗装部分を剥がし、その部所によって作業方法を決定、タタキや引き出しなどの技法を使い元通りに復元していきます。この部門は結構ベテランの技術が必要なところで仕上がりの制度を左右する重要な部分でもあるのです。さらに、精度を上げるためにはパテなどによる下地を作り上げる作業が丁寧に行われます。そして、研き出しの行程を終わった頃に、次の塗装に入る前の色合わせ「調色」という段階があります。ここでじっくりと色合わせを行います。



叩き出し

 

凹んだり、傷ついた外板は元の直線やカーブにそって、忠実に整形するため、その部分を叩き出したり、引き出すなどの方法を使って元の姿を形作っていきます。



パテ埋め

 

熟練した鈑金技術で形が戻ってきたものをサンディングで表面をなめらかにしていきます。また、パテを使ってさらに表面の僅かに残った傷を埋めていきます。



調色作業

 

鈑金が終わって、塗装工程に入る準備に入ると同時に経年変化などで色づれが起こってきた車体色に合わせるため、塗料の調合がデータに基づいて行われます。




STEP 4

いよいよ塗装の行程に入って、まずしなければならないことは、塗装の必要でない部分を塗料が着かないようにマスキングする作業があります。パテで下塗りして研き出され、マスキングした車体を塗装の大敵であるホコリが着かないように専用の塗装ブースで塗装にかかります。調色された塗料をスプレーガンに入れて、塗装部分を丁寧に塗り上げるとともに周辺をぼかしながら仕上げていきます。塗り上がったボディは乾燥ブースで乾かしたり、部分乾燥では赤外線を使って乾かします。乾燥行程が済むと磨きに入りポリッシング機で美しく仕上げます。



マスキング

 

塗装をするところ以外をカバーするためマスカー紙で充分にマスキング処理をします。そして塗装工程にまわし、新しい息吹を吹きかけて再び元の姿を甦えらせます。



乾燥

 

塗装ブースで塗装したボディを乾燥ブース(塗装と共用もあります)で時間設定して乾かします。また、部分乾燥の場合に遠赤外線で乾かすこともあります。



磨き

 

乾燥したボディは、ポリッシャー機で磨き、脱着していた部品を取付け、車内のクリーニングや点検整備を行って仕上げ最終値入れを済ませ、納車準備をします。



 

ASOMs(アソムス)認定工場のご案内

秋田県自動車車体整備協同組合では、お客様満足度の向上を図るために、本組合独自の認定制度(ASOMsシステム)を設けました。

ASOMsの基本は「PDCAサイクル」と「5S」です

ASOMsの基本は「PDCAサイクル」と「5S」です。「PDCAサイクル」をクリアした工場がASOMs認定工場となります。「PDCAサイクル」とはPLAN(計画)・DO(実施)・CHECK(評価)・ACTION(処置)を、事業活動の中で良い循環をさせる事を指します。ASOMsシステムもこのサイクルに基づいて最大限に活用します。各事業活動の中で必要なツール
を活用しながら、お客様満足度体制の継続的改善を行っていきます。「5S」とは整理・整頓・清掃・清潔・躾を意味します。